子馬の足跡岩(こうまのあしあといわ)
応徳2年(1085)弘智法印(こうちほういん)は老境に入り、入定の地を求めて駅馬に乗り、猿ヶ馬場の峠にかかった時、駅馬についてきた子馬が乳をねだってヒヒンと泣きました。母馬は、 「今お客様を乗せているのだ。寺泊の宿場へ着いたらゆっくり飲ませてやるから、しばらく辛抱するんだよ。」 とたしなめました。
これを聞いていた法印は馬の親子を哀れみ、 「子馬が乳をほしがっているから、ここにしばらく休息して、乳を飲ませてやるがよい。」 と馬子に言って、馬から下り、路ばたの石に腰を下ろして休みました。折から岩坂の方に三宝鳥(ブッポウソウのこと)の声が聞こえてきました。法印はこれを聞くや聖地を得たと大いに喜び、馬子に別れを告げて岩坂をさし登って行ったそうです。
法印の腰掛岩には子馬の足跡が数個残っていたので、「子馬の足跡岩」と名付け、今に伝わっています。場所は猿ヶ馬場、元の亀が茶屋の庭先、野積へ向かう旧北国街道の左側です。
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