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林照堂鎌鍛冶(りんしょうどうかまかじ)

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1100380
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麓一区の武石嘉十郎は明治の初年水沢流鎌鍛冶の名人で、近郷に名を馳せた人でした。弟子の若者が製品をかついで地蔵堂町(じぞうどうまち)の市日に鎌の店を開きますと、大勢の客が集まって、鎌は全部売りきれてしまうそうです。日によっては客は先に待っているくらいでした。
あるとき、弟子が嘉十郎師匠に尋ねました。
「地蔵堂町の市日に鍛冶屋を出しますと、客人たちはほかの金物に目もくれず、うちの鎌を買ってくれますのですぐ売れきれてしまいますが、どういう訳なんでしょう。」 と申しますと、師匠は、 「それはそれに違いないのだ。俺が毎日槌を振って鎌を打つのに、どうすればよく切れるか、どうやれば使いやすいか、どうすれば値段を安くできるか、いつもその点に性根を込めて苦心しているからだ。」 と答えたということです。
吉田の文平鍛冶屋さん、富永の鍛冶屋さんなども、ともに林照堂の教えを受けた人たちだといわれています。

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