泣き仏(なきぼとけ))
越後に配流されていた親鸞聖人は、彌彦大明神に参拝して、しばらく社家の高橋舎人(たかはしとねり)方に滞在しました。その記念にといって残された一体の仏像は丁重に祀られていましたが、その後、古くから親しくしていた石瀬の種月寺に懇望されて、同寺の仏殿に安置されることになりました。ところが仏殿から、 「舎人ヘ帰りたい、舎人ヘ帰りたい。」 という泣き声がしたので寺僧が行ってみると、仏様は顔をゆがめて泣きじゃくっており、いろいろ手を尽くしてみましたが、泣き止みません。
仕方なく再び高橋家へ戻すと仏様は泣くのをやめて、元の慈しみ深い顔になられました。人々は「泣き仏」の不思議を語り伝え、高橋家の秘仏になったといいます。
今、泣き仏は彌彦神社でお預かりしています。
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