すこやか やひっ子「SNSについて」

⑦SNSについて

 スマートフォン等のインターネット接続機器の普及によって、インターネットはますます私たちの生活に身近になりました。最近は、子どもたちも自分のスマートフォンを持ち、メールや調べ物、ゲームなどを利用することも多くなりました。一方で、有害情報サイトなどにアクセスし、犯罪やトラブルに巻き込まれるケースも絶えません。

<子どもたちのインターネット利用に潜む危険とは?>

 インターネット上の世界には、子どもたちにとって役立つ情報がたくさんある一方で、暴力的な表現やアダルト画像といった悪影響を及ぼす有害な情報も数多く存在します。 また、メールやインターネット掲示板、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などのコミュニティサイトについても、利用方法を誤ると、自分が気付かないうちに見知らぬ人に個人情報を知られてしまうなど、様々なトラブルが生じる危険があります。

① 書き込みやメールでの誹謗中傷やいじめ

 SNSなどで人の悪口を書き込むなど、インターネット上での人権侵害やいじめが発生し、被害に遭った子どもが不登校となるなどの事例が発生しています。

② 個人情報の流出

 SNSなどに安易に個人情報を記載したために、写真や名前、メールアドレスが知らないところで勝手に使われ、嫌がらせを受ける被害が発生しています。

③ SNSを通じて知り合った人からの誘い出しによる性的被害

 最近は、出会い系サイトではなく、SNSやゲームサイトなどで知り合った人からの誘い出しを受けて、子どもが性的被害を受けるケースが増えています。令和元年にSNSに起因して犯罪被害にあった子どもの数、全国で2千人を超えています。

④ 無料ゲームサイトでの意図しない有料サービスの利用

 「無料」とうたうオンラインゲームで遊んでいる間に、アイテムが有料と気づかず購入してしまい、高額の料金を請求されてしまうトラブルが、多く発生しています。

<インターネットトラブルの事例>

① スマホの過度な使用による生活や体調への支障

 自分をコントロールできずスマホが手放せなくなると、日常生活に支障をきたすだけでなく、健康面でもマイナ スです。適切な使い方ができるよう、親子で利用のルールを話し合い、保護者が利用状況を把握するよう心がけましょう。「いざ!」 というときに後悔しないよう、スマホ利用を自制する力を育てましょう。

② ながらスマホが招いた自転車衝突事故

 命に関わる事故、巨額の賠償金、一生残る心の傷‥‥大人も子供も、外出先での行動を見直しましょう。

③ メッセージアプリでの悪口・仲間外れ

 メンバー以外は読むことができないグループトーク、誰宛てかを一切書かない悪口ステメ、いずれも人目に つきにくく発見が遅れがちです。保護者等が日々の様子や会話から変化・違和感を察することが早期発見・解決の鍵です。

④ 悪ふざけなどの不適切な投稿

 写真や動画だけでなく、なりすまし投稿やフェイク情報の書き込みなども、不適切投稿です。それらを探し、拡散させて晒し者にすることを楽しむ人もいます。ネットで広まればあっという間に個人が特定され、罪に問われたり賠償請求をされたりすることもあります。いたずら半分でしたことの代償は、恐ろしく大きいのです。

⑤ フリマなどネットを介した直接取引によるトラブル

 個人間取引だからこそ生じる取引上の勘違いや情報不足によるトラブルも多発していることから、取引には慎重な判断が不可欠です。また、盗んだ物を売る、ウイルス情報の売買、お酒やタバコを購入、転売禁止のチケットを購入して入場を拒否された等、“してはいけないこと”を隠れて行うケースもあり、保護者の見守りが欠かせない状況です。

⑥ SNS経由のチケット転売による詐欺被害

 転売関連の悪意は、『チケット不正転売禁止法』 を意識すればある程度気づけます。でも、ネットで知り合う人の見極めは難しいのが実情です。

⑦ コミュニティサイトなどでの未成年によるアプローチ

 デートや食事だけで金銭的支援をしてくれる異性との交際活動を 「パパ活(ママ活)」 と呼び、援助交際 よりも軽い気持ちで相手を募る人もいます。きっかけが出会い系からSNSなどのコミュニティサイトへと変わり、言い方が「パパ活(ママ活)」「JKビジネス」に変わっても、その危険性は援助交際と全く変わりません。 こういった行為は、お金が支払われないばかりか、児童買春、薬物投与、誘拐、ストーカー、恐喝などの犯 罪被害にあうケースもあり、大変危険です。

⑧ アルバイト応募が招いた犯罪への加担

 振り込め詐欺など特殊詐欺の検挙数のうち約3割が少年です。捕まるリスクが高い使い捨て要員として、都合よく利用されるだけなのです。 中には、自宅を知られ、家族への危害を恐れて抜け出せなくなってしまったケースもあるそうです。

⑨ 他者の権利を侵害する投稿や視聴

 自分のSNSでプロフィール欄に有名人の写真を利用する、 友人の写真や動画を許可なく掲載するといったことも肖像権等の侵害にあたります。

⑩ 個人や学校などへの脅迫行為や犯行予告

 軽い気持ちで犯罪まがいの内容を書き込むと、相手を深く傷つけるだけでなく、投稿者自身の大きな傷にもなります。ネットの匿名性をうのみにして安易に投稿しがちですが、基本的に、いつどこから書き込まれたのか、誰が書き込んだのか等は特定可能です。

⑪ 自分で作成したウイルスをネットに公開

 罪に問われ、家族に迷惑がかかるだけでなく、(法令違反の事実がネット上に残れば)将来を台無しにしてしまう可能性があります。

⑫ ワンクリック詐欺やウイルスなどによる不当請求

 ファイルを暗号化して解除と引き換えに金銭を脅し取ろうとする「ランサム(=身代金)ウェア」が 世界中に広まりました。個人のスマホをウイルスにより遠隔操作し、サイバー犯罪に利用する手口もあります。スマホの被害も多いのでメールなどに細心の注意を払って使い、OSやセキュリティソフトの更新も忘れずに行う必要があります。

⑬ 不正アプリやウイルスによる個人情報流出

 氏名や住所、年齢、性別、メールアドレスなどが無断で二次使用されたり、業者に売られたりするリスクもあります。新しいアプリやサービスを利用する際は、評価を確認する、友人に聞く、保護者に見てもらうなど、複数の方法で安全性を確認し、公式ストアを利用させましょう。

⑭ 悪意あるWi-Fiスポットを利用したことによる情報流出

 通信傍受やID・パスワードなど を盗むために設置する人もいることを忘れてはいけません。スマホのWi-Fi接続設定が自動になっていると、悪意のWi-Fiスポットにつながってしまう危険もあるので、設定を見直すことも大切です。

⑮ ゲーム上でのやり取りから生じたトラブル

 親しい人でもID・パスワードを教えてはダメ、他人のID・パスワードでのログイン(不正アクセス禁止法違反)もダメということをしっかり教えましょう。

⑯ 旅行中の写真投稿や書き込みによる空き巣被害

 リアルタイムでSNSに投稿すれば、「今、自宅は誰もいません!」と留守を公言しているようなものです。メッセージアプリのタイムラインへの投稿も同様、友だち限定にしていなければ誰でも読むことができてしまうので要注意です。

⑰ 投稿から個人が特定されたことによる被害

 写真の中の建物や地域の行事でも生活範囲は憶測でき、公開範囲設定をしていなければ、直接の友だち以外の人まで読めてしまい、トラブルに発展することもあります。

⑱ 自画撮り写真の交換に端を発した脅迫被害

 言葉巧みに近づく人を、見える情報だけで判別するのは不可能です。

⑲ 心のよりどころだったSNS上の知人による誘い出し

 リアルな生活で受けたストレスをネットにぶつけることで自分の気持ちをコントロールしようとする子も少なくありません。そんな心理状態や判断の甘さを知って、近づいてくる危険な大人もいます。ネットの向こうにいるのが悪い人かもしれないことを知りつつ、リスクよりもそのときの感情を優先しがちな時期です。ネットで知り合った人に深入りしないよう「ここまで!」の限界を話し合い、意識して使うことが危険回避の第一歩です。

<保護者ができる2つのポイント>

① ペアレンタルコントロールを活用

 ペアレンタルコントロールとは、子どものスマートフォン等の使用状況を保護者が把握したり、安全管理を行ったりする仕組みで、OS事業者、アプリ開発事業者からサービスが提供されています。例えば、子どもがスマートフォン等でゲームをプレイする場合、保護者のスマートフォンで、子どもの日々のプレイ状況を確認したり、プレイする時間の長さや時間帯の調整、課金の制限等を行ったりすることができます。子どもの使用状況に応じて上手く活用しましょう。

② フィルタリングの活用

 子どもがスマートフォン等を利用する際には、有害情報へのアクセスを制限する「フィルタリング」を活用しましょう。うっかり、あるいは故意に危険なサイトにアクセスしないようにコントロールしてくれる便利な機能です。それによって、出会い系サイトやアダルトサイト、暴力的な表現のあるサイトなどを、子どもが閲覧できないようにします。

 なお、携帯電話会社では18歳未満の子どもがスマートフォン等を利用する場合には、フィルタリングサービスについての説明や設定を行っています。子どもの年齢や使い方によりレベル設定ができ、利用したいサイト、SNS等の個別設定もできますので、上手に使って子どもの安全を守りましょう。

③ 家庭のルールを子どもと一緒につくる

 子どもが、スマートフォン等で上手にインターネットを活用できるようにするために、家庭のルールを作りましょう。ルール作りは保護者の一方的に押しつけではなく、子どもと一緒になって、利用目的や利用場所・時間帯を話し合ってルールを決めることが大事です。また、そのルールは、成長とともに少しずつ改定していくことが必要です。

 それから、ルールやマナーを守る習慣を身に付けさせましょう。スマートフォン等の利用状況については、子どもと折に触れて話し合い、問題がないか確認してください。万が一、トラブルが生じたときには、子どもが一人で抱え込まず、すぐに保護者に相談するよう、ふだんから子どもと話しておきましょう。



【参照】

政府広報オンライン(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/3.html#a2)

総務省 総合通信基盤局 インターネットトラブル事例集(https://www.soumu.go.jp/main_content/000707449.pdf)



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