企画展
ひとびとを魅了した画家たち -ピカソ・シャガール・ユトリロから藤田嗣治へ-
特別企画展の案内
20世紀前半、各地からパリに集まり、従来の価値観や規範にとらわれず、自由で個性的な世界を表現し続けた画家たちがいました。彼らは「エコール・ド・パリ」と呼ばれ、その作品は現代に至るまで多くの人々の共感と支持を得ています。このたび、南魚沼市所蔵の名画を紹介します。
会 期
2025年10月11日(土曜日)~11月24日(月曜日・祝日)
開館時間
9時~16時30分
展覧会の見どころ
今回展示される作品は、いずれも各作家たちの特徴をよく表しています。スペイン出身のパブロ・ピカソは「キュビスム」の創始者とされ、従来の遠近法によらず視点の多重化、形態を解体し再構築した人物を描いています。マルク・シャガールは故郷ロシアの大地に根差した精神性とユダヤ人的な神秘主義を根底として、恋人たち、聖書、物語の挿画などを鮮やかな色彩で、幻想的に表現しています。パリ生まれのモーリス・ユトリロは、街並、教会など身近なパリの風景を描き、その画風には哀愁を感じさせます。日本からパリへ渡った藤田嗣治は、猫と女性を得意な画題とし、独自の「乳白色の肌」と呼ばれた裸婦像が見どころです。
さて、弥彦の丘美術館は、ルイ・イカールの常設展示で開館した歴史をもちますが、本展では久々に彼の作品を見ることができます。イカールは、パリの華やかで妖艶な女性像を描いたことで知られ、繊細で優雅なタッチで表現したエッチングの作品を制作しています。このほか、時代が下り20世紀半ばパリで活躍したベルナール・ビュッフェ、アンドレ・ブラジリエ、ポール・アイズピリや、日本の洋画大家の作品が展示されます。
当美術館で海外作家を主とした企画展は初めてであり、20世紀の巨匠たちの作品を一堂に鑑賞できる貴重な機会となります。紅葉の季節を迎える弥彦で、世紀が変わっても見る者を魅了し続ける名画をじっくりと味わってください。
ラウンジでは、ルイ・イカールの作品を展示しています
特別企画展に関連して、ラウンジでは弥彦村所蔵のルイ・イカールの作品(挿絵)9点を展示しています。併せてご覧ください。
ギャラリートーク
10月25日(土曜日)13:30~
山浦健夫氏(美術研究者)
オープンミュージアム(無料鑑賞日)
11月9日(日曜日)
13:30から館長による作品解説会があります。
ギャラリーコンサート
11月16日(日曜日)13:30~
ピアノ:藤田月海氏 声楽:塚原はる美氏・井上信子氏
芸術の都、パリにちなんだコンサートです。(申込不要)
- お問い合わせ
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教育委員会/社会教育課/社会教育係
電話番号:0256-94-4311
メールアドレス:bunka@vill.yahiko.niigata.jp