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- 弥彦山「万葉の道」へ - 日本100選「森林浴の森」

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自然の中の歴史漫歩
弥彦山「万葉の道」
弥彦神社のうっそうたる杉木立の中に続くなだらかな坂道。
弥彦神社 拝殿わきから弥彦山頂への玄関口、ロープウェイ山麓駅までの道は「万葉の道」と名づけられ、趣きあふれる植物観察道になっています。
今から1300年ほど前の和歌集である「万葉集」に歌われている植物のうち、弥彦山に自生しているもの60余種が集められ、万葉の歌とともに咲き誇っています。
さらに、弥彦神社社叢が昭和61年4月「森林浴の森」日本100選に選ばれました。
太古から人類に、限りない恵みを与えてくれた自然にひたりながら小鳥たちのさえずりとともに、いにしえ人が植物に託して歌った心を、偲びながら歩んでみませんか。
■位置図 
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− NO 1 −
万葉仮名 つばき
現代名 ヤブツバキ
巨勢山(こせやま)のつらつら椿つらつらに見つつ思(しの)はな巨勢の春野
坂門人足 一 − 五四
巨勢山のつらつら椿を、その名のごとくつらつらと見ては賞美したいものだ。巨勢の春の野を。 |
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− NO 2 −
万葉仮名 まめ
現代名 ヤブマメ
道の辺のうまらの末(うれ)にはほ豆のからまる君を離(はか)れか行かむ
丈部鳥 二十 − 四三五二
道のほとりの茨の枝先に這う豆のように、からみつくあなたに別れて行くのであろうか。 |
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− NO 3 −
万葉仮名 やますげ 現代名 ジャノヒゲ
山菅(やますげ)の実(み)成らぬことを吾に依せ言はれし君は誰とか宿らむ
大伴坂上郎女 四
− 五六四
山菅のように実のらぬことだのに、人から私との恋をうわさされたあなたは、誰と寝ているだろう。 |
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− NO 4 −
万葉仮名 はぎ 現代名 ヤマハギ
吾が待ちし秋は来りぬ然れども荻の花ぞもいまだ咲かずける
作者不詳 十
− 二一二三
私の待っていた秋はやってきた。けれども荻の花はまだ咲かないことよ。 |
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− NO 5 −
万葉仮名 やまたちばな 現代名 ヤブコウジ
あしひきの山橘の色に出でよ語らひ継(つ)ぎて逢ふこともあらむ
春日王 四
− 六六九
あしひきの山の橘のように、はっきり態度に出てしまいなさい。便りをしあっていて、やがて逢えることもあるでしょう。 |
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− NO 6 −
万葉仮名 あし 現代名 アシ
葦辺(あしべ)ゆく鴨の羽交(はがい)に霜ふりて寒き夕べは大和し思ほゆ
志貴皇子 一
− 六四
葦べを泳ぐ鴨の背に霜が降り、寒さ身にしみる夕べは大和が思われてならない。 |
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− NO 7 −
万葉仮名 やまぶき
現代名 ヤマブキ
花咲きて実はならずとも長き日(け)に念(おも)ほゆるかも山吹の花
作者不詳 十 − 一八六〇
花が咲くだけで実はならぬとしても、早くから毎日、待遠しく思われることだ、山吹の花よ。 |
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− NO 8 −
万葉仮名 つみ 現代名 クワ
足乳根(たらちね)の母の園(その)なる桑すらに願へば衣(きぬ)に着るといふものを
作者不詳 七
− 一三五七
足乳根の母が大切にしている桑でさえ、願えば衣にして着せてくれるといふものを。 |
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− NO 9 −
万葉仮名 あかね 現代名 アカネ
あかねさす紫野(むらさきの)行き標野(しめの)行き野守は見ずや君が袖振る
額田王 一
− 二〇
あかね色をおびる、あの紫草の野を行き、その御料地の野を行きながら、野の番人は見ていないでしょうか。あなたは袖をお振りになることよ。 |
− NO 10 −
万葉仮名 ゆり 現代名 ヤマユリ
道の辺の草深百合(くさぶかゆり)の花咲(ゑみ)に咲(ゑ)まひしからに妻といふべしや
作者不詳 七
− 一二五七
道のべの草深く咲く百合の花のように私が笑ったからといって、もう私を妻と呼ぶべきでしょうか。 |
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− NO 11 −
万葉仮名 かほばな
現代名 ヒルガオ
高円(たかまど)の野辺の容花(かほばな)おもかげに見えつつ妹は忘れかねつも
大伴家持 八 − 一六三〇
高円の野辺の容花のように、おもかげにばかり見えつづけて、あなたは忘れることができないよ。 |
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− NO 12 −
万葉仮名 ふぢ 現代名 フジ
妹が家に伊久里(いくり)の森の藤の花今来む春も常かくし見む
大原高安眞人 十七
− 三九五二
伊久里(井栗)神社の藤の花は、やがてやってくる春も、いつものようにして眺めよう。 |
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− NO 13 −
万葉仮名 ちばな 現代名 チガヤ
浅茅原(あさじはら)つばらつばらにもの思へば故(ふ)りにし郷(さと)し思ほゆるかも
大伴旅人 三
− 三三三
浅い茅(ち)がやの原、つくづく物思いにふけると、あの明日香(あすか)故郷がなつかしいことよ。 |
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− NO 14 −
万葉仮名 やまだつ 現代名 ニワトコ
君が行き日(け)長くなりぬ山たづの迎へを行かむ待つには待たじ
衣通王 二
− 九〇
あなたがお出かけになってからは日かずも長くなった。山たづのように迎えに行こうか。もう待ってはいられない。 |
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− NO 15 −
万葉仮名 わすれぐさ 現代名 ノカンゾウ
萱草(わすれぐさ)わが紐に付く香具山の故りにし里を忘れむがため
大伴旅人 三
− 三三四
わすれぐさを私は紐につける。香具山がなつかしい、あの故郷を忘れようとして。 |
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− NO 16 −
万葉仮名 いちし 現代名 エゴノキ
路の辺の壱師(いちし)の花の灼然(いちしろ)く人皆知りぬ我が恋妻を
作者不詳 十一
− 二四八〇
路のほとりの壱師の花のようにはっきりと人はみんな知ってしまった、私の恋しい妻を。 |
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− NO 17 −
万葉仮名 あやめぐさ
現代名 ショウブ
ほととぎす待てど来なかず菖蒲草玉に貫(ぬ)く日をいまだ遠みか
大伴家持 八 − 一四九〇
ほととぎすを待っているが来て鳴かない。菖蒲草を玉として緒に通す日がまだ遠いからかなあ。 |
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− NO 18 −
万葉仮名 くり 現代名 クリ
瓜食(うりは)めば子等(ども)思ほゆ栗食めばまして偲(しぬ)はゆ
山上憶良 五
− 八〇二
瓜を食べると子等のことが思われる。栗を食べると、いっそう子供が偲ばれることだ。 |
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− NO 19 −
万葉仮名 なぎ 現代名 ミズアオイ
春霞春日の里の植子葱(うゑこなぎ)苗なりといひし枝(え)はさしにけむ
大伴駿河麻呂 三
− 四〇七
春霞たつ春日の里に植えた子葱は、まだ苗だといっていた枝がもう伸びたでしょうか。 |
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− NO 20 −
万葉仮名 すみれ 現代名 スミレ
春の野に菫(すみれ)摘みにと来(こ)し吾ぞ野をなつかしみ一夜宿(ひとよね)にける
山部赤人 八
− 一四二四
春の野にすみれを摘もうとしてきた私は、野があまりにもなつかしいので、一夜寝てしまったことだ。 |
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− NO 21 −
万葉仮名 わらび 現代名 ワラビ
石激(いはばし)る垂水(たるみ)の上のさ蕨(わらび)の萌え出づる春になりにけるかも
志貴皇子 八
− 一四一六
岩の上をほとばしる滝のほとりのさ蕨が萌え出る春に、ああ、なったことだよ。 |
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− NO 22 −
万葉仮名 かへるで 現代名 イロハカエデ
吾が屋戸(やど)に黄変(もみ)つかへるで見るごとに妹を懸けつつ恋ひぬ日は無し
大伴田村大嬢 八
− 一六二三
私の家に黄変するかえでを見るたびに、あなたを心にかけて恋しく思わぬ日はありません。 |
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ー その他に「万葉の道」には以下のものがあります ー
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歌碑「弥彦山」
本碑は、明治の中期に本県出身の東京音楽学校教師小山作之助が作詞作曲され、文部省制定小学校唱歌として愛唱されたものを後世に伝えるため、これに賛同された有志により本村出身の書家堀域水の揮ごうで奉納されたものです。
詳しくはこちらをご覧ください。
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彌彦神社 飯殿
飯殿(いいどの)は神様にお供えする神饌(しんせん)を調製する大切な建物です。
彌彦神社で年間執り行われる数ある祭典の中、古来より伝わる重要な神事(年5回)には大御膳(おおごぜん)という特殊な神饌がお供えされます。大御膳は、神職が4日間にわたりこの飯殿に忌(い)み籠(こ)り、古伝のとおり厳重に調製します。
さらにこの飯殿では、正月14日より神職が籠り、16日未明に、御神慮を伺い、その年の農作物の吉凶と天候を占う粥占(かゆうら)・炭置神事(すみおきしんじ)も執り行われます。
※神饌・・・昔はミケといいました。神様にお供えする「米・酒・餅・魚・海菜・野菜・塩・水」などの食饌。 |
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弥彦山 登山口 |
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弥彦山ロープウェイ山麓駅

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